米の美容効果ってどんなもの?化粧品を作る米の成分とは
いつの時代もお米が使われた化粧品と言うのは人気ですね。
私の若いころは米ぬかを使用した化粧品が流行り、私もせっせと美肌のために使用した記憶があります。
最近はライスパワーに押され気味ですが、お米の化粧品ってどれも素敵ですよ。
そんなすごいお米の力を凝縮し、化粧品に使われるエキスになったものを今回は紹介していきます。
米のとぎ汁にも美容効果があるって知っている?
お米って本当にすごいから、とぎ汁にさえ、美容効果があります。
お米のとぎ汁には
- 天然の米セラミド
- ビタミンB,C,E
- システイン、プロリン、アルギニンなどのアミノ酸
- オレイン酸
が含まれています。
これらの成分をひも解いていくとお米のとぎ汁には
- 保湿作用
- くすみの解消
- 新陳代謝の向上
- コラーゲンの生成を促す
- メラニンの働きの抑制
- 薄い油分で天然の油膜を作り、皮脂膜の働きを助ける
効果があると言われています。
まさに万能の美容成分ですね。
もちろんとぎ汁に含まれている成分は僅かなので、化粧品を使用したときのような効果は得られません。
オススメのとぎ汁活用法
流石にとぎ汁を化粧水の代わりにするというのは無理がありますが、いつもの洗顔にプラスするのは効果的です。
例えば朝は水洗顔と決めているのであれば、代わりにとぎ汁を使用してみてはいかがでしょう。
お米のとぎ汁には美容成分が含まれているだけでなく、皮脂の汚れ、不要となった角質を吸着し、緩やかにはがす効果があります。
天然のピーリング材と言われていて、昔の日本女性はお米のとぎ汁で顔を洗ってたんですよ。
今はさまざまな洗顔が増えて、とぎ汁が活躍する機会が減っていますが、水洗顔よりは汚れが落ち、洗顔より刺激が少ないので、肌に良さそうですよね。
コメエキス
コメエキスは米固有のタンパク質から抽出される成分です。
正式名称は加水分解米エキスです。
ライスパワーNo.11も配合率によってはコメエキスと表記されることがありますが、加水分解米エキスとは別物です。効果に違いがあるので、混同しないように気をつけてください。
アミノ酸や糖類、ビタミンを含んでおり、細胞の活性化、コラーゲンの生成の促進に効果があります。また、紫外線を阻害する効果、保湿効果があります。
米セラミド
米ぬか、米胚芽から抽出された成分です。正式名称はコメヌカスフィンゴ糖脂質と言います。
植物セラミドと大まかに分けられてしまうこともありますが、コンニャク芋から取れるコンニャク由来スフィンゴ糖脂質、小麦から取れる小麦由来スフィンゴ糖脂質から作られる植物セラミドとは微妙に違う箇所があり、米由来の美容効果が残っています。
- 高い保湿効果
- 美白効果(メラニン生成抑制作用)
- コラーゲンの生成を促す
といった効果があり、植物セラミドの中ではかなり優秀だとされています。
特に美白効果は有能とわかっています。また、保湿効果は植物セラミドの中では高いです。
しかし、これらは植物セラミドの中の話であり、美白効果は他に有能な成分があり、保湿機能もヒト型セラミドなどの他の成分の方が有能という現実があります。
ライスパワーエキス
これ、最近注目の的です。私がブログを作る切っ掛けとなった、すごい成分なんですよ。
ライスパワーエキスは米を発酵させて作られています。
現在は開発に成功した勇心酒造さんしか製造していません。おそらく特許を取得していると思うので、他社で勝手に作ることが出来ません。
そのため、品質はバッチリ! お値段も高い><。
ライスパワーエキスは専用の向上で、約90日間かけてじっくりと作られています。
100%国産米を使用し、酵母だけでなく、乳酸菌などの発酵物質を足すことで、有効性の高い成分になっています。
正直、お米がすごいのか、化学がすごいのかで、迷うレベルです。
ライスパワーエキスには種類があり、現在11の成分が有効性が高いとして、公開されています。
ライスパワーエキスNo.11
ライスパワーエキスNo.11は皮脂の水分保持機能の改善が認められた成分です。
角質層にある保湿成分のセラミドを増やす効果があります。
ライスパワーエキスNo.1
保湿に効果がある成分です。ライスパワーNo.11より保湿効果が低いため、脂性肌の人向けの化粧品に配合されることがあります。
ライスパワーエキスNo.10
皮脂のバランスを整える効果があり、過剰な皮脂を防ぎ、ニキビや毛穴の汚れを減らす効果があるとして、ニキビケア系のライスパワー化粧品に良く配合されています。
さらに詳しくは勇心酒造のホームページでご確認ください⇒勇心酒造
ライスパワーNo.11について追記させていただきました⇒ライスパワーNo.11の効果は?改善が見込める6つの肌トラブル
ライスパワーNo.11が配合された化粧品のオススメ⇒ライスパワー化粧品オススメランキング
ライスパワーNo.11が配合された化粧品比較⇒米肌・ライスフォース・ライスビギンを徹底比較!
おまけ:米油
米油にも美容効果があるとされているので、ご紹介しておきます。
米油とは食品コーナーに売られている普通の油です。ちょっと前に老化防止に効果があるとして、スーパーの店頭から消えてしまったほどの商品ですが、実は美容にも効果があります。
- コメヌカスフィンゴ糖脂質が含まれている
- ビタミンEが豊富に含まれている
- オレイン酸が含まれている
これにより、コメヌカスフィンゴ糖脂質の項目で触れた、美白や保湿効果が期待できます。
またビタミンEには抗酸化作用があります。
米油に含まれるビタミンEは特に高い抗酸化作用がある、「トコトリエノール」と呼ばれるものなので、肌の炎症を抑える効果が期待できます。
オレイン酸は皮脂に元々含まれる油分です。
過剰なオレイン酸はニキビ、毛穴の開きの原因となりますが、適度であれば肌を守るバリア機能の改善に効果があるとされています。
米油の使い方
洗顔後にほんの1滴か2滴使用し、そのあとで化粧水などのスキンケアをします。
最初に使用することで、他の天然オイルのような導入剤の役割を果たします。
しかし、油なので、酸化が心配です。抗酸化作用が高いとはいえ、酸化しないわけではありません。また、本来は美容目的で塗布されることが少ないものなので、個人的にはう~ん、と唸っちゃう。
美容成分が含まれているとはいえ、化粧品様に生成されたものではないので、他にもさまざまな雑成分が多く含まれている思います。
これが肌に悪い影響を与えないとは言えないので、本当にオススメしません。素直にアルガンオイルやホホバオイルを使用した方がいいと思いますよ。