ライスパワー化粧品の口コミブログ

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ヒト型セラミドとライスパワーの選び方。求める効果を考えよう

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肌のセラミドケア製品を探していると、いっぱいあってどれが良いか迷ってしまいますよね。

特にヒト型セラミド配合の化粧品と、ライスパワーNo.11配合の化粧品はどちらも肌のセラミドに関係があるため、比較対象になりやすく、どっちがいいのだろう? と悩みがちです。

この2つの成分はとても似ていますが、実は肌へ塗布後の働き方が全然違います。

それぞれの働き方を知っていると、どちらが自分が求めている製品なのか、判断しやすくなるので紹介しちゃいます!


1分で見るそれぞれの特徴

まずは何が違うのか、難しいことは右に置いて、カンタンに説明していきます。

・ヒト型セラミドとは

ヒト型セラミドとは肌に元々あるセラミドとまったく同じ分子配列をしている成分のことをいいます。

化粧水などに配合し、肌へ塗布することで、角層に成分が浸透します。

浸透後はそこにとどまり、肌セラミドと似たような働きをします。

つまり、全く同じ分子配列のものだから、角層への浸透後、ヒト型セラミドは角層の中で規則正しく並んでいるセラミドの列に加わり、肌セラミドと似たような働きが出来るということになります

肌セラミドは高い保湿効果が確認されていますので、これと似たような働きをするヒト型セラミドにも高い保湿効果が確認されています。

この高い保湿力がヒト型セラミドの人気の秘密です。

・ライスパワーNo.11とは

一方のライスパワーNo.11は肌セラミドとは別の物質です。

角層へ浸透しても、肌のセラミドのようには働きません。

しかし、ライスパワーNo.11は肌セラミドの合成を促す働きがあります。肌が持っている本来の機能をサポートし、肌のセラミドを増大させる働きがあるんです。

肌に元々あるセラミドを増やすので、ライスパワーNo.11にも高い保湿効果が期待できます。

こちらは肌本来の力を高めたい! と願う人たちに人気です。

・2つの違いのまとめ

まとめると、

ヒト型セラミド配合の化粧品は肌へ直接セラミドを足していき、肌のうるおいを高め、

ライスパワーNo.11は肌にあるセラミドの合成機能を促して、肌が持っている力でセラミドを増やす。

という違いがあります。


そもそも肌のセラミドってなぁに?

さて、上でセラミドが増えるから、肌が潤うんだよ〜♪(´ε` )と書いてきましたが、そもそもセラミドって何よ? と思われる方もいるかと思いますので、サラッと説明させて頂きます。

面倒な人は読み飛ばしてくださいね。

セラミドとは肌の外側にある角層で働いている物質のことです。

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角層はラメラ構造と呼ばれるミルフィーユのような層になっています。水と脂が交互にミルフィーユのクリームと生地のように交互に繰り返し、並ぶことで、厚い層となっています。

厚いと言っても0.02mmしかない世界なんですがね。

セラミドが存在しているには脂の部分です。

セラミドの分子は片方が親油性でもう片方は親水性と脂と水といった本来交じり合わない2つを結ぶ働きがあります。

これによりセラミドを含む細胞間脂質で水の挟み込みが可能になり、角層は多くの水を抱え込むことに成功しています。

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セラミドが減少するとラメラ構造に穴が開くことになります。ちょうどミルフィーユにフォークを刺したような状態です。

穴からは水分が蒸発していき、肌の水分量が減ります。

それだけでなく、アレルゲン物質と呼ばれるカビやホコリなども穴から侵入してしまうので、そこから炎症が起こり、肌トラブルにつながります。


ヒト型セラミドをもっと詳しく

ではヒト型セラミドが何なのか、もう少し詳しく見ていきましょう。

ヒト型セラミドは酵母菌を利用して作られています。原料も天然のものなので、一時期は天然型セラミドという名前で売り出されたことがありました。

工場でバリバリ作っているのに天然って何よ、と思うのですが、同じく工場でバリバリ作られている天然セラミドと名前が似ていて紛らわしい!! という理由から、ヒト型セラミドが一般的な総称として、落ち着きました。

結局のところ成分を作る作業と言うのはケミカルで、工場でやらないと安定しません。オーガニック由来のものも、成分の抽出ではケミカルになるものです。

精油とかは昔ながらの伝統的な製法なので、ちょっと違うかもしれませんが、精油もフラスコなどを用いて、水分を蒸発させないと作れなかったりするもの。

こう見ていくと、オーガニックって結局ケミカルやん、、、と思ってしまうのですが、セラミドとは関係ないので、右に置いて置きましょう。


セラミドの種類

セラミドにはいくつか種類があります。疑似セラミド、ミルクセラミド、植物セラミド、天然セラミドなどなど。成分由来の名前がついているものから、大枠なカテゴリ分類がされたセラミドまで。とにかく、種類が豊富です。

今回取り上げたヒト型セラミドは一番保湿効果が高くて、中々値段が張るものです。

普及が始まってから数年は経ちましたが、まだまだ安いものが少ない。異性体というヒト型セラミドだけれど、厳密にはヒト型セラミドではないものが混じったものであれば比較的安価になってきていますが、効果の高いものはなかなかのお値段がします。


ヒト型セラミドの選び方

ヒト型セラミドを選ぶ時はそこそこお値段がして、ナノ化セラミド配合と表記されているものを買うと失敗が少なくなります。

ナノ化セラミドとはセラミドの分子を細かくしたものです。セラミドはくっつきやすい性質があるので、何もしていないものは成分として大きくなりがち。肌の角層に浸透していかないので、これまた効果が弱いです。

なんだかすごいなぁ、と思うのは富士フィルム。←こちらのサイトを見ていただくとわかりやすいのですが、富士フィルムは通常のセラミドに加えて、ヒト型アシルセラミドもナノ化に成功しました、とおっしゃっています。

ナノ化ヒト型セラミドとナノ化ヒト型アシルセラミドの2つを化粧品に混ぜたら、ナノ科ヒト型セラミドを加えた方が1.6倍の保湿力が確認されたから、すごいでしょ! と言っている解説ページになります。

もし、乾燥肌が進みすぎて、敏感肌に近づいているなら、ディセンシアさんのアヤナスがオススメです。

ナノ化されらヒト型セラミドが配合されているのに加えて、ディセンシアさんの特許技術であるヴァイタサイクルヴェールという肌を守るためのすごい技術が使われているんです。

外部刺激から肌を守って、炎症を抑える効果がとにかくアヤナスは高いです。

アヤナスがどんな感じかというと、皮膚科で肌が荒れたというと、処方されるのはワセリンやステロイドのダウングレード版と考えると分かりやすいかもしれません。

炎症を抑えるためにステロイドはすごくて、ワセリンは外部刺激から肌を守るためにすごい働きをします。

ステロイドは悪者になりがちだけど、炎症を抑える効果はやっぱりすごいよ。

ステロイドを使用して、炎症が治まったらアヤナスの出番です。

ステロイドを使用すると一時的には肌が綺麗になります。けれど、内部はボロボロなので、肌を潤して、回復に導かなければなりません。

アヤナスはステロイドには勝てないけれど、炎症を抑える効果が素晴らしくて、ワセリン単体よりは効果があるという実験結果もあります。

だから、肌がマシになってきたら、アヤナスを試してみるのは結構いいんじゃないかな。試してシミたら、まだ早かったか、あわないかのどちらかなので、使用をやめてください。

肌にあえばバリア機能の回復を手伝ってくれます。

そんなわけだから、皮膚科に行くほどじゃないけど、肌が荒れやすいという人にもアヤナスはもちろんオススメです。

アヤナスをもっと知りたい場合はこちら。公式ページになります


 ライスパワーNo.11をもっと詳しく

ライスパワーはとてもシンプルです。ライスパワーは成分開発元の勇心酒造さんの独自技術のため、ヒト型セラミドのように細かい差異はありません。

とはいえ、勇心酒造さんだけライスパワー化粧品を販売しているわけではなく、勇心酒造さんと契約しているメーカーもライスパワー化粧品を販売しています。

ライスフォースのアイムさん、米肌のコーセープロビジョンが特に有名です。

各化粧品会社で売り出している商品が違います。おんなじライスパワーNo.11を使用していても、配合成分に違いがあり、そこから何を売りにしているのか、見ることが出来ます。各化粧品会社の比較はこちらを参照してください⇒ライスパワー比較。米肌・ライスフォース・肌極・ライスビギンはなにが違うの?


ライスパワーNo.11の製造工程

ライスパワーNo.11は約90日間かけてじっくりと制作されます。

その際に使われるのは酵母や乳酸菌などの天然由来のものです。ヒト型セラミドと比べると本当に天然100%と言えそうなぐらい、天然由来のものにこだわっていますが、とはいえケミカル要素はやっぱりあります。

放っておけば同じものが出来るという風にならないのが天然の良いところであり、使いにくいところですよね。

だから、天然由来といえ、人の手による調整は欠かせません


ライスパワーNo.11は保湿剤か?

ライスパワーNo.11はもちろん保湿剤です。セラミドの合成を促す、という効果から、保湿効果があるのだろうか、、と思ってしまいがちですが、保湿効果も確認されているようです。

ライスフォース販売元のアイムさんの研究下では、ヒアルロン酸の2倍の効果が認められたようです。

しかし、ヒアルロン酸は分子が荒いため、肌の表面にとどまることのおおい物質だった、というのが最近の研究結果でわかっています。そこから考えると、分子が細かくて、肌の中に入っていきやすいライスパワーNo.11と比べるのはなんだかフェアじゃない気がしてくるのですが、とにもかくにもライスパワーNo.11は保湿効果が確認されています。

また、化粧品には多くの成分が入っています。裏の成分表をみると、なんだかよく分からないものが沢山あります。このよくわからないものは化粧品を化粧品にするために重要で、この中にはライスパワーNo.11以外の保湿剤が入っていることがほとんどです。

ライスパワーNo.11の保湿効果単体で勝負! というのはあまり見たことが無いので、保湿に関してはそれほど気を揉まなくてもよさそうです。


だから、2つはこう選ぶ

さて、ダラダラと書いてきてしまいましたが、結論をまとめます。

  • ヒト型セラミドは即効性が高い
  • ライスパワーNo.11は持続性が高い

2つのどちらを使ったらいいのか、分からない…、と聞かれたら、私は何を求めているかを聞きます。

今ある肌トラブルを改善したい、炎症が起きているなど、バリア機能の低下がひどい場合は抗炎症作用の含まれているヒト型セラミドが配合された化粧品がオススメです。

炎症を抑えながら、ヒト型セラミドで今不足しているセラミドを瞬時に補っていきます。

ヒト型セラミドの効果は塗布後2~24時間と言われています。最大でも24時間で効果がなくなっていってしまいますが、続けることで、表面は守られ、守られている間に内部では新しいセラミドの合成が行われます。

これにより、肌質の改善が見込めます。

一方のライスパワーNo.11はヒト型セラミドほど即効性はありません。

肌のセラミドの合成を促していくので、緩やかに効いていき、気づけばセラミドの保有量が増えているという状態に! むかしチラリと見たデータでは2週間ほどで水分量の改善が始まるようでした。しかし、昔過ぎて元データが見当たらないので、確証が言えないのが残念です。